社名の由来
株式会社大富の創始者で現社長の張麗玲は大富を立ち上げる以前、日本の大手商社・大倉商事株式会社に勤務していた。 その間、張麗玲は勤務後や週末を利用して日本で暮らす中国人留学生たちの生活を追い、フジテレビからの多大なるバックアップの下、のちに日中両国で大きな反響を巻き起こしたドキュメンタリー番組『私たちの留学生活~日本での日々~』を制作した。
同時に張麗玲のチームは、実力と信用を見込まれ、中国国家テレビ局「中国中央電視台CCTV」から日本での放送事業を展開するためのパートナーを依頼される。 1998年2月、『在日中国人の為に中国の最新文化・時事情報等を提供すると共に、日本人の中国及び中国人への理解をより深め、日中友好関係構築の一翼を担うことを目指す』を事業理念とするCS放送会社・株式会社大富を設立。 大倉商事およびフジテレビの理解と大きな協力の下、両社による出資を受け、会社の名前は大倉商事の「大」、フジ(富士)テレビの「富」を合わせた「大富」とした。
1998年7月に大富チャンネルを開局し、日本で初めての中国語テレビ放送がスタート。しかし、同年の8月、大富の株主である大倉商事株式会社が突然の倒産。株式会社フジテレビジョンおよび、京セラ株式会社、株式会社アサツー ディ・ケイ、株式会社電通、株式会社ソニーが新たな株主になった。このため、「大富」社名の変更も浮上したが、社長・張麗玲は「水を飲む時は井戸を掘った人の苦労を忘れてはいけない」と、大倉商事が大富と自分に与えてくれた支持と理解を決して忘れないよう、改名することなく、従来の社名を使用し続けると決定した。